文系でもプログラマになれる理由

「プログラマは理系に有利な職業である」「文系だとプログラマになりにくい」といったイメージを持っている人もいるかもしれない。しかし、文系がプログラマになれないという根拠はどこにもない。
文系がプログラマになれないと思っている人に多いのは、プログラマが数学の知識が必要になる職業だという印象を持っているケースだ。確かに、業務システムやWebアプリケーション開発といった特殊な役割を担う場合には数学の知識が必要になるかもしれない。
しかし、基本的には数学の知識を必要とするシーンはあまりない。そのため数学が苦手な文系の人でも、プログラマになるのは難しくない。

さらに言えば、文系の強みを活用できるシーンが、プログラマには多々存在する。
その1つが、資料を読み取るシーンだ。
プログラマは渡された資料を読み解いて、その資料通りにプログラミングを進めていくことになる。理系は文系よりも読解力が弱いタイプが多く、この資料の読解に苦労することも珍しくない。
しかし文系の場合、普段から文章を読み解くことに慣れているタイプが多いので、資料の読解を行うスピードは理系よりも速い人が多い。そのことから、文系でもプログラマとして活躍できる可能性は高いと考えられる。

また、プログラマとして働くためには、人とコミュニケーションを取ることが必須となる。
一概には言えないが、文系にはコミュニケーション能力が高い人が多い傾向がある。コミュニケーション能力が高ければ、その分他のプログラマやエンジニアとの連携が取りやすいというメリットも得られる。